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ハートビートくらぶが考える不育症

なぜ、お腹の中で赤ちゃんは育たないのでしょう。
どうすれば、赤ちゃんは育つのでしょうか。

流産したあと、私達はなぜ流産したのかを考え続けます。
たまたま流産しただけかもしれない。今度は上手くいくだろう。
いいえ、それとも本当は決定的な原因があって流産したのではないだろうか。
次も流産するのだろうか。

仕事など休めばよかった・・・安静にしていたのに・・・
一度、病院で検査してみようか・・・検査ってどんなものなんだろう。

それとももう一度だけ自然にまかせてみようか・・・
検査以外でできることはないだろうか・・・。

不育症の一般的とされている検査を挙げてみました。
医師によってはもっと詳しい検査をすすめる場合もありますし、
これらの検査の中の一部分を必要無しと考える医師もいます

★問診、基礎体温

★自己抗体/血液凝固系
 ◇抗DNA抗体・抗核抗体抗リン脂質抗体カルジオリピンIgG/IgM抗体・抗PE抗体IgG
 ◇血液凝固12因子

★内分泌系
 ◇プロラクチン・甲状腺機能・黄体機能LH/FSH

★感染症
 ◇クラミジア・トキソプラズマ・マイコプラズマ

★子宮形態異常等
 ◇子宮奇形・子宮筋腫・子宮頚管無力症

★その他
 ◇NK細胞活性・染色体検査・同種免疫異常夫婦間HLA類似

解説/治療方法

流産を繰り返す原因はいろいろ考えられます。
胎児は母体にとって半分は同種移植片である、
すなわち、半分は自分の遺伝子であり、半分は自分でない(夫)遺伝子です。
自分の遺伝子でない物(胎児)を異物として拒絶することなく、
妊娠を継続される為に何らかの防御機構が働いていると考えられています。
この防御のバランスが崩れ母体が胎児を異物として拒絶する、
或いは、抗リン脂質抗体という自己抗体が産生され、
血栓症
や流産をひき起こすと言われています。
血栓(血液凝固因子の異常)
が出来やすいわけですから、
胎児に栄養、酸素を送る血流が途絶え、流産につながるというわけです。
そこで、自己抗体の産生を抑制すること、
また血流を滞らせないようにすることが治療法となります。

先に述べた、「胎児を異物として拒絶することなく妊娠を継続させる防御機構」
について加筆します。例えば近年臓器移植が行われていますが、
移植された臓器が拒絶されずに生着するには、
白血球の血液型であるHLAの適合が重要です。
ですから妊娠維持においても夫婦間のHLAの一致、
不一致が重要なのではないかとされてきました。
夫婦間のHLAの適合数で相性の良し悪しを判定し、
夫の血液中のリンパ球を用いた免疫療法があります(リンパ球移植)。
しかしながら、妊娠維持は独自のメカニズム、内分泌環境、
胎盤という解剖学的障壁等があり、臓器移植とは異なる要因が多く、
臓器移植と同様に扱うことはできないのは言うまでもありません。

甲状腺機能異常の人に初期流産が多いことは以前より知られています。
甲状腺機能低下症
高プロラクチン血症をひきおこします。
プロラクチン
は脳の下垂体から出るホルモンで、
主に乳汁を出す役割をしています。
a 出産すると母乳が出ている間は生理がおこりにくいですが、
高プロラクチン血症はこの状態が妊娠していないのに起こってしまうものです。
治療としては薬の投与を行うことが多く、
数値が異常に高い場合は脳の下垂体に腫瘍があることがあり、
手術も考えられます。

黄体機能不全とは子宮内膜が相当の厚さにならず、
卵が着床できない状態を言います。黄体ホルモンを投与しますが、
黄体機能不全
が流産の原因かどうかは疑問視する声もあります。

クラミジアなどの個々の病原菌が直接流産の原因になり得るかに関しては、
証明されていませんが、血液検査や子宮頚部、
腔内培養を施行して子宮内で炎症の兆候がないかをみます。
陽性がでれば起因菌に対応する抗生剤で治療します。

子宮奇形子宮筋腫などの子宮形態異常がないかどうか調べます。
子宮奇形には子宮の上部がハート形になっている双角子宮や、弓状子宮、
中隔子宮、単角子宮、重複子宮等があります。
一般的に中隔子宮の流産率が高いようです。
子宮筋腫
は子宮の筋層にできる良性のこぶです。
こぶの大きさもさることながら、こぶのある位置が問題となります。
すなわち子宮奇形子宮筋腫は、内腔の形態が重要で、
場合によっては胎児が育ちにくい、胎児に血流(栄養)が行きにくいと考えられます。
子宮形成術が適用されますが、形態異常の程度によります。

糖尿病が潜在的にないかを調べます。
妊娠初期に胎児奇形をひき起こす可能性があります。
胎児が奇形な為に妊娠を継続できずに流産するわけです。

NK(ナチュラルキラー)細胞は癌を殺したり、異物の侵入を防ぐ役割を持っています。
しかし活性値が高いと、胎児を異物と勘違いして攻撃します。
精神的ストレスとの関連が強く、NK細胞の活性値が高いから流産したのか、
或いは逆に、流産を繰り返したから活性値が高くなったのか?等の
不明な点が多く残っています。

染色体異常は残念ながら治療法は現在の医学ではありません。
理論的出産率(正常な染色体を受け継いだ子を妊娠する確率)などに
基づいたカウンセリングが行われます。


ハートビートくらぶにはいろんな仲間がいます。

1度目の流産は『自然淘汰であり、
流産を止めることもできなかったし、
また止める必要もない流産』と言われ、
2回目の妊娠にチャレンジ。
しかし2回目も流産してしまい、
それでも『自然淘汰』と、言われてしまいます。
これは医学的統計にもあらわれているそうで、
病的とは言い難いらしい。
しかし、本当に『病的』ではないのだろうかと
疑問に思い、徹底的に自分の体の中を
検査して欲しいと願います。

検査の結果、決定的な原因が見つかり、
治療が始まります。
解禁が楽しみで次回の妊娠を心待ちにしています。
しかし残念というべきなのか否か、
「原因不明組」になってしまいました。
自然に任せてもう一度妊娠してみようと思います。
でもまた流産したら・・・

流産を繰り返したわけではありません。
たった1回の妊娠ですが、
何ケ月も順調だったのに、
突然赤ちゃんの心拍が止まってしまいました。
死産でした・・・

1人、子供がいます。
何も心配事の無い出産でした。
当然、普通に2人目が授かるものと思っていました。
それが連続して3回、4回と流産してしまいました。
しかし1人産んでいるので、
真剣に取り合ってくれる医師がいません。


様々な検査をした結果、
最適と思われる治療を施し、
めでたく妊娠しました。
しかしあえなく流産してしまいました。
今回こそは上手くいくと思っていた
矢先の出来ごとで、
これからどうしたらいいかわかりません・・・

流産する前は自然妊娠できたのに、
今は不妊治療を併せて受けているのに
なかなか妊娠まで至らず、
次のステップに進むことが出来ません・・・。

検査+治療=出産という方程式が
全ての人に当てはまらない場合があります。
それはほんの少しだけ
遠回りをしているだけのこと。
「急がば廻れ」と言います。
そして、もちろん、検査+治療=無事出産!!と
いう人もどんどん増えています。

私達はどうしたらいいのでしょうか。
それは、夫婦でよく話合い、心身共に無理なく、
焦らず、一歩一歩進むことです。
流産で精神的打撃を受けて、
同じ境遇にいる仲間どうし手を取り合って、
情報を交換しあい、励ましあい、癒しあうことです。
流産を繰り返す私達に
「心ない言葉」を投げてくる人達が「不育」を知って、
暖かく見守ってくれる目を持ってくれるように
することです。 そして、
きっとこの腕で赤ちゃんを抱くことが出来ると
いうことを信じることです。